タロットカードとパスワーク
タロットカードの発祥は諸説あるそうで、はっきりとその起源は分かりません。
15世紀半ばにはゲーム用として使われるようになりましたが、
絵柄にある背景を読み解いていくと、非常に考え抜かれたものであり、
宇宙の法則や意識の構造について設計されたものであると言わざるを得ません。
タロットカードは占いのカードとして知られていますが、
占いとして用いる以外に「パスワーク」という
西欧に古くから伝わるイメージ瞑想のメソッドとしても使われます。
「パスワーク」とは、深くリラックスした中で物語を歩んでいき、その結果として、それぞれの個人が潜在的に持っていた資質を開花させ、また自己の全体像を知る手がかりを手に入れます。このビジョンの旅行には、迷わないようにするための宇宙地図が必要です。人間の意識に関連付けられた4次元的な地図と言えるかもしれません。この地図とタロットカードという22枚の標識を使うことで、迷うことなく意識宇宙を旅することができるのです。
あなたの人生を変えるタロットパスワーク実践マニュアル/松村潔著より引用しました。
カバラの生命の木のパスワークは、西暦起源から活用されています。
生命の木についての解説は別記事でまとめます。
パスワークで得られる効果は以下のようなものです。
潜在的な可能性を引き出すことができる
意識の深いところとつながる
願望を実現することができる(ビジョン化の練習)
つまり、ヴィジュアライゼーション(視覚化)の訓練になります。
想像力をフルに発揮してより具体的に視覚化することは、願いを叶えるため、
現実を創造していくために必須の要素です。
パスワークとは?大アルカナの旅
タロットカードには、22枚の大アルカナカードと56枚の小アルカナカードがあります。
大アルカナでは、愚者の魂の成長の旅が描かれています。
この愚者の旅は、スピリチュアルな成長を描く壮大なドラマで
「生命の木」のスプレッドを使った「パスワーク」でも用いられます。
生命の木は「セフィラ」(セフィロトとも言います)という中枢が10個あります。これを駅に例えると、この駅をつなぐ線路が22本あります。この線路がタロットカードの大アルカナカード22枚に対応しています。一枚一枚のカードの意味がわかってくると、この地図の中で、自分がいつも使っているのは案外少ない部分だということに気がつくかもしれません。
(中略)パスワークは想像の旅ですから、お金もかかりませんし、宿泊施設の予約も不要です。タロットカードのイメージの中に入っていって、この地図の隅々まで歩き尽くすことで、血が通っていない部分が活性化するという体験をすることになるでしょう。
あなたの人生を変えるタロットパスワーク実践マニュアル/松村潔著より引用しました。
生命の木は人生を映し出す宇宙地図
パスワークで使用する「生命の木」は、カバラ数秘術で知られるユダヤの神秘主義で使われている宇宙図のことです。
「ケテル」と言われる頂点の部分から分かれた二つの柱と中央の柱を中心に、10個の「セフィラ」をつなぐパスで成り立っています。
左右の二本の柱は、陰陽、光と影、男性
性女性性を表すと言われ、これらは中国の「太一陰陽五行説」の思想とも重なります。
10個のセフィラ
ケテル
コクマー
ビナー
ケセド
ゲブラー
ティファレット
ネツァク
ホド
イエソド
マルクト
上位にあるケテルは、無の領域であり、私達は知覚できない意識の次元になります。
下位に向かうほど私達が認知できる物質の領域になり、マルクトが物質、肉体など目に見える次元の世界を表しています。
さらに、生命の木のパスワークでは、次元が4層に分かれていて、私達のいる次元のより上位の層が重なって存在していると考えられています。
アツィルト界・・・原型的な世界
ブリアー界・・・原型的なイメージの世界
イエツィラー界・・・形成原理の世界
アッシャー界・・・感覚の世界、私達がいる現実世界
パスワークのやり方
ここでご紹介するのは、簡単なタロット瞑想の方法です。
本格的なパスワークは、プロの指導者の元で実践されることをお勧めいたします。
まずは、リラックスできる環境で始めましょう。
体をリラックスさせていきます。緊張している部分がないか、上から順にチェックしていきます。
ゆっくりと呼吸をして整えていきます。
天と地をつなぐイメージを持ちます。頭上と尾骶骨のあたりを貫く光をイメージします。
光の球体が自分の周りを取り囲んでいるのをイメージして、安心安全な場をホールドします。
タロットカードのイメージの中に入っていきます。
時間が来たらゆっくりと目を開けます。(タイマーをセットする、音楽を流して目安にすると良いでしょう)
上手くタロットカードの世界を視覚化しやすいように、はじめにカードの図柄を数分間眺めるのがお勧めです。
パスワークのイメージの作り方としては、①カードのイメージを焼きつけて、②目をつぶり、③これを等身大にし、④また立体にします。このカードのイメージの中のどこに入ってもよく、またカードの映像をはじめは人為的に動かします。はじめはイメージをわざと作り出しても、リラックスしていると、そして連続する意識が途切れると、そこからオートマティックな展開になってきます。そしてこの自動的な展開ということが大切です。
あなたの人生を変えるタロットパスワーク実践マニュアル/松村潔著より引用しました。
満を持して!(笑)パスワークの私的考察と、タロットの世界について連載していきます。月会員メンバー様限定記事とさせていただきます。お楽しみに♡
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